
報連相は完璧、資料も丁寧、会議でも的確な発言をする。でも、なぜか成果が出ない。進捗報告は立派なのに、実際には何も動いていない。
そんな「優等生あるある」を、元・大手企業&現・インキュベーターの須斎が自らの経験をもとに解説します。
優等生が陥りがちな罠は「途中経過を成果だと錯覚する」こと。
調査しました、ヒアリングしました、資料をまとめました──これらはすべてプロセスであって成果ではありません。新規事業で求められる成果とは「市場からの反応」であり、それ以外はすべて準備に過ぎないのです。
さらに厄介なのは、優等生は「失敗を報告できない」傾向があること。
既存事業では減点方式の評価に慣れているため、うまくいかない兆候を隠し、報告を美化してしまう。結果として問題の発見が遅れ、手遅れになるケースが後を絶ちません。
正直に失敗を共有できないチームは、新規事業では致命的です。
須斎さんが語る打開策は明快です。
「完璧な計画より、不完全でもいいから早く市場に出せ」。
そして「失敗を共有できるチーム文化を作れ」。
優等生の能力自体は貴重ですが、その能力の使い方を新規事業向けにアップデートする必要があるのです。
インターンとの本音のツッコミ合いで、「わかる〜!」が止まらない回です。
ARC channel
アークチャンネルは、新規事業開発の実践者たちが好き勝手喋るVTRの内容を、スタートアップスタジオの先輩社員の神谷と、大学生インターンの五十嵐がゆるく、まじめに掘り下げていくトーク番組です。\n\n・大企業特有の「新規事業の闇」\n・スタートアップの人材採用や育成の舞台裏\n・AI時代ならではの企画ノウハウ\nなど、『そこまで言っていいんかい!』な新規事業のリアルに切り込みます。
アクションプランとは、ゴールまでにやるべき行動を、実行できる単位まで分解した計画のことです。ただし新規事業では、細かく分解するほど事業は遅れます。分解そのものが実行の代わりになってしまうためです。
過度な分解は逆効果です。たとえば自社の強みは社内の共通認識であれば十分で、主観で構いません。それを社員3人と5分会話すれば済む内容なのに、ワークショップやデータ分析に分解して1週間かけると、精度は上がらないまま時間だけが失われます。
実行力のない優等生タイプが、実行の代わりにリストを作り続けることを指した呼び名です。過度に分解されたアクションプラン、可能性がほぼ0の選択肢の比較検討、誰も課題だと思っていないことを課題として並べたリストの3つが典型です。
「途中経過詐欺」が起きているためです。本来分解する必要がなかったタスクを、今週これを完了しましたと仰々しい資料で報告することで、仕事が進んでいる印象を作ります。実際にはゴールに向かってほとんど進んでいません。3時間で結果が出ることが、4ステップに分解され1ヶ月かかります。
思考のフレームワークとしては優れています。問題は、アウトプットを仰々しく見せるテンプレートとしても機能してしまう点です。枠が埋まると重大なプロセスを完了したような雰囲気が出ます。箇条書き4行で足りる定義が、美しいグラフィックに置き換わっていないかを見てください。