
「明るいブラック企業」──
一見矛盾するこの言葉が、スタートアップと大企業の共創におけるチーム作りの本質を突いています。
文化も働き方も価値観も違う組織が、同じ目標に向かって走るにはどうすればいいのか。その問いにガチで向き合う回です。
キーワードとして登場するのが「出島」「ワーキンググループ」「VAカルチャー」という3つの仕掛け。
大企業の本体から物理的・組織的に切り離された「出島」を作り、そこに本気のメンバーを集める。ワーキンググループという機動的な枠組みで、部署の壁を越えた連携を実現する。まず「場所と構造」から設計することが、共創の第一歩です。
そして最も重要なのがVAカルチャー(バリュー・アラインメント)。
単なる業務指示ではなく、「なぜこの事業をやるのか」という価値観を共有すること。価値観が揃っていれば、細かいルールがなくても自律的にチームが動き出します。
「自分の意思で火をつけて走っている」メンバーたちは、外から見れば「ブラック」に見えるかもしれない。
でも中にいる本人たちは、仲間との称賛や文化を楽しみながら、熱狂的に事業を推進している。
これが「明るいブラック企業」の正体です。
この熱狂を生み出すには、評価者と被評価者という上下関係を溶かし、全員が対等にリスクを取る環境が必要。この熱狂をどう設計するか──
共創チームを作りたいすべての人に必見の内容です。ぜひご覧ください!
ARC channel
アークチャンネルは、新規事業開発の実践者たちが好き勝手喋るVTRの内容を、スタートアップスタジオの先輩社員の神谷と、大学生インターンの五十嵐がゆるく、まじめに掘り下げていくトーク番組です。\n\n・大企業特有の「新規事業の闇」\n・スタートアップの人材採用や育成の舞台裏\n・AI時代ならではの企画ノウハウ\nなど、『そこまで言っていいんかい!』な新規事業のリアルに切り込みます。
チームビルディングとは、目標に向かって自律的に動けるチームを作る取り組みです。ただし新規事業では、全員を同じ熱量に揃えようとした瞬間に壊れます。発明して人を巻き込むコアメンバーと、走ることに長けたメンバーは、優劣ではなく性質が違うからです。
コアメンバーが一番しっくりくるノリをそのまま全体に広げると、噛み合いません。途中から合流したメンバーには、慣れ親しんだ機能組織の形が無いと動きづらいという事情があります。メンバーが増え出したら、環境と仕組みを作る必要があります。
大企業のガバナンスが及ばない「出島」に置きます。出島とは、責任の置き場所を変えることです。たとえば食品事業のテストマーケでは、実際に惣菜を作って販売し、食中毒などのリスクをスタートアップ側が引き受けます。そうすると、今日企画したことを明日実行できます。
VAはバリューアサーション、価値を主張するという意味です。Slackに「VA部屋」を開き、仕事の成果やそこをはみ出た行動を各自が自慢して、面白おかしく讃え合います。目指す水準が上がり、上下関係のないフィードバックが回り、モチベーションが自家発電されます。
自分の意思で火をつけて走っている状態です。価値が分子、工数が分母だとすると、分子が小さいまま分母を削る生産性の高め方は、スタートアップには選べません。だから初期はブラックになる必然性が高い。ただし強制すると組織は壊れるので、明るくできるかが分かれ目になります。