
「しくじり先生」呪いシリーズ、今回のテーマは「ブルータス、お前もか」。
新規事業プロジェクトの推進を阻む大きな壁は、上司や運営ではなく、挑戦する本人たちかもしれません。
そんな呪いについて、今回もJTCを代表して山田さんが解説します。
社内ピッチに合格し、仲の良い友人4人でチームを結成。
最初は順調だったが、シビアな事業検証フェーズに入ると個人のコミットメントに差が生まれ、友情にヒビが・・・
最終的にメンバーに離脱勧告をせざるを得ない事態に。仲良しチームの「安心感」が、実は最大の落とし穴だったという実話です。
組織横断プロジェクトにエリートが集結。
最初は理想的なチームだったが、実行フェーズになると各自の本業KPIが優先され、新規事業は「社内政治のツール」に。既存事業で評価されてエリートになった人は、わざわざリスクを取る動機がないという構造的問題です。
数々の新規事業を手掛けてきた山田さんの答えは
「新規事業は最初から1人で始める」
チームで多数決を取れば自分の意思が曲げられ、事業の成功確率は下がる。CEOが孤独だと言われるのは、まさにこの背景があるからです。
対策として、エリートが新規事業に関わらざるを得ない「制度設計」の重要性も語られました。
評価制度に新規事業への関与を組み込むことで、構造的に挑戦を促す仕掛けが必要です。
ぜひ、ご覧ください!
ARC channel
アークチャンネルは、新規事業開発の実践者たちが好き勝手喋るVTRの内容を、スタートアップスタジオの先輩社員の神谷と、大学生インターンの五十嵐が
ゆるく、まじめに掘り下げていくトーク番組です。
・大企業特有の「新規事業の闇」
・スタートアップの人材採用や育成の舞台裏
・AI時代ならではの企画ノウハウ
など、『そこまで言っていいんかい!』な新規事業のリアルに切り込みます。
上司や制度だけではありません。挑戦している当事者の側からも崩れます。仲良しチームの安心感や、本業を優先するという合理的な判断が、そのまま事業を止める要因になります。
始めるときには効きますが、検証フェーズでは逆に働きます。社内ピッチに合格した4人組が、コミットメントの差から険悪になり、最終的に離脱勧告に至った実話があります。上司なら評価、他人なら距離という手段がありますが、友達にはそのどちらもありません。
事業規模という前提のほうを変える手があります。大企業の人のアイデアは自社アセット活用が前提で規模が大きくなりがちで、そのぶん時間もリソースも必要になります。個人やチームで達成できる規模に落とすと進みますが、見栄が張れずモチベーションが下がる人も出ます。
サボっているのではなく、判断として合理的だからです。既存事業で評価されて昇進した人に、不確実なものへリソースを割く動機はありません。解くには制度設計しかなく、一定の職位を超えるには新規事業に数年関わる、といった形で評価の向きを変える必要があります。
意思決定者としては一人で始めるべきです。チームを作らないという意味ではありません。答えのない選択の連続の中で多数決を取り、自分の意思と違う選択になった時点で成功確率は下がります。仲良しチームでは、民主主義を貫いて失敗するか、意思を貫いて友達を失うかになります。